もしもの時のための必ず役に立つサバイバル知識

いつ何時何が起こるかわからない。そんな時に必要なサバイバル知識。

もちろん必要ない状況であることが一番なのだが、知っていて損はないサバイバル知識。ここではナショナルジオグラフィック協会が収集したサバイバル術から、「STOP」「3の法則」など、いざという時に必ず役に立つ基礎知識を紹介したい。

【まずはSTOPを心がける】
生死を分ける第一のステップは、とにかく冷静に行動できるかどうかだ。冷静さを保ち、現在地を動かない。衣服をチェックし、適正な体温を保つことが肝心だ。少々大げさだが、恐怖は人を殺してしまう。パニックは人によってさまざまな形態を取る。たとえば、日頃都市部で暮らしている人が自然の中で遭難したとき、方向感覚を失い、普段理性的な人も不合理な行動を取る錯乱状態を「ウッズショック」と呼ぶ。こうした状態を含めて、多くの場合、本人がパニック状態を自覚することはない。そこで手遅れになる前に、自分をコントロールすることが必要だ。そのためには、「STOP」という言葉を覚えておくといい。これは、Stop(やめる)、Think(考える)、Observe(観察する)、Plan(計画する)を表している()。

【無闇に行動しない】
遭難者が救助される場合、そのうちの約95%は、救助機関が遭難の連絡を受けてから72時間以内に助けだされている、と言われている。救難場所は遭難の場所に近い。現在地を離れていいのは、救助がすぐに来ないと分かっている場合や、直ちに医療行為のための救援が必要な場合。また、そこに十分な水がないなど、現在地が自分にとって生存をおびやかすと判断した場合。そしてその場所から抜けだす方法を知っている場合だけだ。それ以外での無策な行動は死につながる危険性もある。

遭難した場合、グループのほうが助かる確率は高まる。1人だけでは絶望しやすく、絶望もまた生存には非常に危険なのだ。森で迷うなどといった絶望的な状況の中で、最も生存率の高い年齢層は、6歳以下の子どもだというデータがある。悲嘆にくれず、暖を取ることや食料、水を得るという緊急時の基本的な欲求を優先するからだと考えられている。もしも1人で遭難した場合は、極力そこを動かないようにする。サバイバルの基礎知識を動因してシェルター、火、水を確保して、救援を待つべきだ。

【3の法則を意識する】
救援が来るまで生き残るために、目安となる数字は「3」だ。以下のような法則を覚えておくとよい。

  • 3分以上体に酸素が行き渡らなければ死に至る。
  • 熱中症や低体温症を避けるため、3時間以内には雨や雪、もしくは炎天下の日差しや極度の低温、あるいは高温から体を守る必要がある。
  • 3日以内には水分と睡眠をとる必要がある。
  • 食事は3週間以内にとらなければならない。

よく10日ぶりに助かった!21日ぶりの救出!というニュースが取り上げられますが、それは食料は無くとも水分は確保できていたという状況であるはずです。

【優先順位をつけ、なにをすべきかをハッキリさせる】
サバイバルの時には何をすべきか、完璧に順序立てられたチェックリストなどは存在しない。なぜなら、その時の周囲の状況や直面している健康状態によって変化するからだ。しかし、最初に行う手順は「STOP」だ(ただし、ケガの状態によっては、応急手当てが「STOP」よりも優先されることがある)。

心が落ちついたら、次は飲み水を探すことが優先される。特に砂漠では、水がなければ心と体はすぐに機能しなくなる。すでに飲み水を保有している場合や、極寒、身を焦がすほどの炎天下ではシェルターを探すか、あるいは作る。寒さや暑さから身を守る適当なシェルターに入り込めば、体力の消耗を避けることができ、生存への気力を保つことができる。意外なことに、食料に対する優先順位はそれほど高くない。「3の法則」を見てわかるように、すぐに食料を探さないと生命が左右されるわけではない。人間は脂肪量にもよるが食料がなくても水だけで1週間以上は生きていける。だがあくまで生きていける状態であり、何日も経てば自由に動けなくなり、精神的にもダメージを受ける。水、保温、食料、これらは確保しておきたい。