【ラグビーW杯現地観戦】決勝戦、30万円のスポーツ・ホスピタリティーを利用してみた

40日以上に及んだラグビーワールドカップも11月2日に終了、10試合以上行った現地観戦記もこれで終わりです。

決勝戦はラストに相応しく超高額なVIPサービスであるスポーツ・ホスピタリティーを利用して観戦してきました。そのお値段・・・『日本×スコットランド』戦のプレミアムシート15万円よりもさらに高額!

決勝戦はホスピタリティーを利用!

ラグビーに2019のスポーツ・ホスピタリティーサービスはSTH Japanという会社が担っているVIPサービスです。

各試合の観戦チケットに特別な会場でのフルコース料理を楽しんだり、VIPを呼んでの特別なエンターテイメントを提供したりするサービスです。あんまり日本でこういうのはないのですが欧米では一般的であり、おそらく日本でもこういうサービスが増えていくことでしょう。

特にラグビーは欧米の上流階級に人気のスポーツであり、上流階級向けのVIPサービスとの相性が良かったという面もあるのでしょう。

スポーツホスピタリティとは?

スタジアムを訪れる観戦者に対して、専用の個室や特別な空間での飲食、エンタテイメント、ギフト等の特別かつ上質なサービスを観戦券と組み合わせて有料で提供する観戦券付パッケージで、欧米では一般的な観戦スタイルとなっています。

ホスピタリティーをチケットを取れない時の保険として利用もできる

実は決勝観戦に最初からスポーツ・ホスピタリティーを利用しようと考えていたわけではありません。数十万円もするほど料金は高額なので流石に迷います。

ただ『ラグビーワールドカップ2019日本大会観戦記まとめ』で書いたように、私は大会が始まってからハマった「ニワカ」だったので、前々から狙っていたのは日本戦だけでした。つまりは決勝トーナメントは狙っておらず、全然チケットが取れてなかったのです。

公式チケットサイトではチケットを売りに出せるリセールがあるため、監視していれば結構チケットは売りに出されて購入することができました。リセールのおかげで『日本×アイルランド』やオールブラックス戦のチケットを入手できたのです。

ただ決勝トーナメントにも入るとリセールチケットもほとんど買うことが出来ません。もともと人気が高くなっていく試合であることに加えて、日本代表が史上初のベスト8を達成したことでラグビー人気が沸騰。チケットがどんどんプラチナ化していったのです。

運良く準決勝2つと3位決定戦は手に入れることができたものの決勝戦は全然・・・しかも忙しくなってチケットサイトを監視することもできなくなっていったのです。正直、公式サイトで手に入れるのは無理と判断したのでスポーツ・ホスピタリティーを利用することで決勝戦を見ようと考えたわけです。

ホスピタリティーは高額なため、通常のチケットよりも売り切れが少ないのです。散々迷いましたが、30万円を出すことを決断しました。

お値段『300,000』+消費税也!

一口にスポーツ・ホスピタリティーといっても色々種類が用意されています。

いわゆる特設会場で開催される『ウェブエリス・スイート、パビリオン』、スタジアム中のラウンジで食事ができる『プラチナ』、別会場のホテルで豪華ディナーを楽しむ『ダイヤモンド・ディナー』『ゴールド』、そして周辺のアリーナで行われる『スポーツ』といったものです。

具体的にはこの6つが代表的なサービスですね。他にも1823ラウンジ(45万円~)とか、チャンピオンズ(50万円~)、プライベートボックスなどがありましたが詳しくは公式サイトをどうぞ。

この中で私が利用したのは一番下。『スポーツ』と呼ばれるホスピタリティーです。多分ホスピタリティーの中では安いほうですね。

 

これでも一番安い。他のホスピタリティーは100万円超えも

『スポーツ』というホスピタリティーの内容としては、試合会場近くに別会場を用意し、そこで立食形式のパーティーを行い、ライブ・エンターテインメントを楽しむことができるサービスと書いてあります。

もちろんこれらのホスピタリティーには該当する試合のチケットが付与されます。私としてはむしろチケットが目的であり、ホスピタリティーはほとんどオマケといった認識で行きました。

主な特徴
  • スタジアム近隣のラグビーワールドカップ 2019™サポーター特別会場にアクセス
  • カテゴリーAの観戦席
  • 到着時のウェルカム ・ドリンク
  • ライブ・エンターテインメント
  • 人気の日本料理をカジュアルなスタイルでご提供
  • ビール、ワイン、ソフトドリンクなどお飲物各種を無料で提供
  • ラグビーワールドカップ2019™公式日程表、マップ、ホスピタリティー会場アクセスパス
  • ラグビーワールドカップ2019™ 記念品
  • 大型スクリーンによる「Road to the Final(大会ハイライト)」上映

引用:https://hospitality.rugbyworldcup.com/ja-JP/packages/sport-a/

ちなみに『スポーツ』のホスピタリティーは横浜国際総合競技場:日産スタジアムにしか用意されておらず、対象となる試合も準決勝2つと決勝戦のみです。

1823ラウンジやゴールドはメジャーな試合にほとんどあるのに対してスポーツは少ないんですよね。会場確保ができなかったのでしょうか。

他のホスピタリティーの中では「プラチナ」「ダイヤモンド・ディナー」「ゴールド」は結局料理ですのでそんなに興味ありませんが、「1823ラウンジ」「チャンピオンズ」は気になりましたね。

特に「チャンピオンズ」は決勝戦の翌日、タキシードなどのブラックタイでワールドラグビー賞授賞式に参加できるサービスです。これが日曜日(11/3)に開催予定だから、決勝が土曜日(11/2)だったのではと勘ぐってしまいます。

会場の横浜アリーナに突撃

持っていくのは専用のパス。ラグビーの現地観戦をした方の中には、首にこういったパスをかけている人を見たかもしれません。それらの人がホスピタリティーを利用した方ですね。

私が選択したホスピタリティー『スポーツ』の会場は横浜アリーナでした。決勝戦の試合会場:日産スタジアムと同じ新横浜ですから、ここから歩いてすぐ決勝戦を見に行ける位置です。

決勝戦のキックオフ時間が『18:00』

そこから逆算してホスピタリティー会場は『14:30』に開場予定ですが、14時頃行ったところこの行列。私が思った以上にホスピタリティーを利用している人は多く、そして多彩な人達ばかりでした。

あまりに人が多く、玄関に並ぶことが嫌になって階段で待機している人達までいるほどに。ホスピタリティーサービスでも結局行列するんですね。

ざっと見た感じ、日本人は半分くらいでしたね。もしかするともっと少なかったかもしれません。

やはり大半を占めていたのが欧米系の裕福そうな老人ばかりでした。ラグビー人気が高いイギリス、フランスあたりの国の富裕層が大半を占めていたといってもいいくらいです。

日本開催ということで私のような物珍しさで来ている日本人もいましたが、結構少数派になります。

特にイングランドが決勝進出したということで急遽チケットを取るためにこのホスピタリティーを利用したというイギリス人も多いでしょうし、

サービスごとに会場は異なる

先述したようにホスピタリティーはいくつかの種類があり、それぞれ会場が異なります。

特に最大で600万円までする最高級の『ウェブエリス・スイート/パビリオン』はここではなく、さらに会場近くの少年野球場に臨時設立された専用のパビリオンが会場になっています。

この中は朝日新聞で取材された記事がありました。

一方、上位グレードであるダイヤモンドやチャンピオンズはホテルでのサービスの他に、ここ『スポーツ』のアリーナにも入れるパッケージになっています。

つまり横浜アリーナには『スポーツ』だけでなく他の上位グレードホスピタリティーの人も来ているのでそれだけ混んでいるということです。

フォーマルな格好が必要だが・・・

今回こういったホスピタリティーに行くのは初めてなので服装には正直迷いました。パンフレットには『フォーマルな格好でくることをお勧めします』というなんともあやふやな説明文なので、ハッキリ明示してくれたほうが良かった。結局、ジャケットを羽織ったスマートカジュアルでいきました。

実際に現地に着いてみると全身スーツでビシッと決めている人はいるもののわずかで、大半の人はTシャツやラグビージャージ。ジャージでいくのもいいらしいと聞いていたので別に驚きませんでしたが、思った以上にフリースやただのポロシャツで来ていた人が多かった印象ですね。主に日本人が。

 

会場の中の雰囲気

会場の入り口では当然のように手荷物検査があります。といっても会場と同じように簡易なもの。大きな荷物を持っている人は預けることも可能。

あれだけ居た人がどんどん中に入っていきます。

中はアリーナの中央に太鼓のお立ち台と大型プロジェクターが設置されていて、周りには立食形式のテーブルがいくつか。全体的に照明を少なくして雰囲気を出していました。

ホスピタリティー『スポーツ』の内容

実は入るまでほとんど『スポーツ』のホスピタリティーがどんなサービスなのかよくわかっていませんでした。会場内のスタッフに聞いてもバイトのようでタイムスケジュールがわからない・・・というので、ちょっと不安に。

ホスピタリティー会場では食べ放題・飲み放題

入り口ではウェルカムドリンクということでラグビー会場ではおなじみのスポンサー様『ハイネケン』の缶ビール。他にわずかにソフトドリンクもあり。もちろん飲み放題。

ただこの飲み放題、グラスについてもらうものではなく缶そのもので手渡しされました。ぶっちゃけ驚いた。。。やっていたのがバイトっぽい子ばかりだったので、技量が影響しないように缶にしたのでしょうか。

まずもらったのが会場に配置されている出店の内容が記載されたフードメニュー。というかこれ以外なにももらえず、タイムスケジュールも何もなし。

『沖縄そば』『チキンカレー』『ベジタブルカレー』『富士宮やきそば』『タコライス』『担々麺』『牛丼』『たこ焼き』などB級グルメの出店車が会場の外側に実に15台も用意。

もちろんすべて食べ放題。

特に国際大会で様々な文化・宗教・慣習をもった人を相手にするために、ベジタリアンやムスリムの人のためにベジタブルメニューが結構充実していたのが印象的です。

有名店も何軒か入っていましたがセレクションの理由が謎。

沖縄そばは何軒もありましたね。

どの店も1つ1つが結構な量で一食分くらいあったので、複数軒をはしごするのは難しい。量がそこそこだったたこ焼きや焼きそばが便利でしたね。

担々混麺 紅麗 は人気店で行列ができてましたね。

人が多かったので退場する時間ごろにはほとんどのお店が完売御礼。

試合のハイライト上映

アリーナ中央では準々決勝からの大会ハイライトがずっと流されていましたね。決勝がイングランドで、イングランドサポーターが多いこともあって準決勝でイングランドがオールブラックスを破った試合が流れると歓声が。

太鼓やバンドの生演奏

お立ち台なだけあって、ハイライトの合間には太鼓の演舞が行われました。外国人にとって太鼓はやっぱり珍しい異文化に写るみたいですね。かなり興味津々に見て、スマホで撮影している人が多かった印象です。

VINKAの太鼓演舞

 

ホスピタリティーに相応しいVIPのインタビュー

スポーツ・ホスピタリティーで定番なのはやはり過去の英雄を呼んでのトークショーですね。

今回はイングランド×南アフリカということで、過去のイングランド優勝メンバー、南アフリカ優勝メンバーのゲストを呼んでいました。2003年のイングランド優勝メンバー:Ben Kay、と1995年南アフリカ優勝メンバー:Joel stransky が呼ばれてトークショーを行いました。

こういうのは決勝の組み合わせが決まってから呼ぶんでしょうか、それとも大体ベスト8に勝ち上がる国は決まっているので、最初から強豪国のレジェンドには声をかけておくんでしょうかね。・・・そんなことを当日は考えていましたが、後で彼のインスタグラムを見るとコメンテーターの仕事でずっと日本にいたみたいですね。

会場には関係者入り口からではなく、通常の入り口から普通に入ってきたのも印象的でしたね。ハイタッチしてもらいました。どちらもレジェンドだけあって、言葉にはできないオーラみたいなものは感じましたし2mを超えるBenはさすがに手もデカイ。どうでもいいことですが、どちらも手が冷たかったです。

トークではFWであったBanはFW目線で語るのに対して、BKだったJoelはBK目線で試合や予想を語るのでなかなか違いがわかって興味深い話でした。結構お互い挑発的な言葉遣いで笑いを誘っており、さすがにトークなども慣れているように感じました。

例えばBenはラグビーはFWが勝敗を決める、BKはFWの後にしか活躍の場はないだろうなどと挑発。強気のBenに対してJoelは『結果が楽しみだ』、『今日の20:30にはBenの予想(イングランドの優勝)は外れていることがわかるだろう』と返す。

ちなみにBenの予想は南アフリカは決勝で(1995,2007)1トライも上げてないので勝てない、イングランドはトライを決めて勝つだろうと予想。今思えばフラグですねこれ。

トークショーは結構長く、20~30分くらいはありましたね。イベントの大半を占めていたように思えます。

16:30には終了し、会場への移動へ

もともと決勝を見るためのパッケージですのでキックオフ時間まで1時間半という『16:30』にはすべてのイベントが終了。ここから会場あまで歩いて移動することになります。

ご丁寧に横浜アリーナから日産スタジアムまでのルートマップまでご紹介してくれます。大通りを歩いて一本でいけますし、途中にはたくさんのボランティアの方々がでているので迷うことはありませんね。

最後にお立ち台から降りてきてくれたVINKAさんの太鼓ショーで退場を盛り上げます。

演舞が終わればこれでイベントはすべて終了。

そしてキックオフ時間までのカウントダウン演出。

あとは人の流れに沿ってスタジアムへ。

ホスピタリティー『スポーツ』の感想

今回私が購入した『スポーツA』というのはアリーナでのホスピタリティーサービスと、カテゴリーAのチケットがセットになったパッケージです。

決勝戦のチケットはカテゴリーAが大台の『100,000円』、プレミアム席だと20万円を超えます。ちなみにカテゴリーCが『45,000円』、カテゴリーDが『25,000円』です。

そして決勝戦のホスピタリティー:スポーツCが23万円くらい、スポーツDの値段が20万円前後なことを考えると、このホスピタリティーの値段は17~18万円といったところと推測できます。

あの内容だけ見れば「高い」

個人的感想で言えば正直『高い』んじゃないかなぁと感じましたね。

まず感じたのは人数が多いわりに椅子が少ない。

多くの人が立食であることはわかっていたものの、ものを置けるところがあまりにも少ないので床に座って食べる人が・・・。おまけに座れないまま何時間もいたものだから疲れて会場の端っこでだれている人がたくさん出ていました。

会場で2時間もすぎると疲れて床に堂々と横たわる人も続出。

立ち続けて見るという仕組み自体はいいと思いますが、実に2時間以上もここにいることを前提とするのであれば休憩スペースやテーブルをもっと増やしてほしかったですね。

また前述していますがタイムスケジュールが何も無いので『何時に何が行われるかわからない』という不満がありました。特にトイレに行った後で、急に歓声が聞こえて戻ると太鼓ショーが始まっていたのは機会損失でした。スケジュールがわかっていればコントロールしていたと思います。

ホスピタリティーの中で、特別感を感じたところといえばVIPのトークショーだけっていうのが素直な感想です。

 

満足度は試合次第なのはスコットランド戦でわかってる

ただ今日の『スポーツA』はまだ半分しか終わっていません。あくまでメインは決勝戦を見ることです。ていうかそのためにこのホスピタリティーを利用したようなものですから。

約3週間前も大一番である『日本×スコットランド』戦をホスピタリティーサービスの一端である「プレミアムシート」を利用して観戦しました。

  • 試合内容がトライの応酬という非常に見ごたえがあったこと
  • 現地での日本戦という異様な雰囲気を楽しめた
  • 最終的に勝利して歴史的瞬間を見れたこと

これらの非常に充実した観戦ができたことでプレミアムシートの購入には大満足であり、むしろ15万円は安いとすら感じたことを経験しています。

なにかを非難するしかないようなゴシップ誌で「フランス×アルゼンチン」戦をプレミアムシートで観戦して後悔した男って題名の記事もありますが、この人の話をみても結局トライが自分の反対側だったから見れなかったなどと、試合内容で全然満足度が異なることを自分で話していますね。

あくまでホスピタリティーの内容はおまけ、重要なのは試合内容。

まぁ、ホスピタリティーの値段が相応であるかどうかというのは類似するサービスがないので相対的評価が難しいんです。そのため高いか安いかは個々人の感情で異なってしまうので、当人の満足度によってホスピタリティーの価値や感想は大きく変わってしまうと思います。

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