【ラグビーW杯現地観戦】日本×スコットランド、8強決定の瞬間をこの目で

さて10月13日は日本が史上初めてベスト8入できるかどうかの大一番『日本×スコットランド』を現地観戦してきました。

前日の12日の台風19号の影響が凄まじくて、交通機関がストップして苦労した話や、購入したプレミアムシートの話は前の記事で

日本×スコットランドの試合観戦

試合が始まります。

盛り上がる入場演出

現地観戦で一番好きなのがこの試合前の雰囲気ですね。

キックオフ10分前に、両チームの選手が1人ずつ紹介され、リザーブとHCまで全部紹介。

その後、重い太鼓の音と共に両チームがロッカールームからピッチへ。

ピッチ上での国歌斉唱とキックオフ。

この試合から台風の被害者のために30秒くらいの黙祷が捧げられます。英語説明なかったので外国人サポーターがどれくらい理解していたのが微妙でしたね。

キックオフの前はおなじみのカウントダウンが始まります。これがテンションあがる。

 

スコットランドのトライ

気合が入った両チームがいよいよゲームに入ります。

序盤は一進一退で様子見もあった雰囲気なものの、あっという間にスコットランドはトライ!

『0-7』

しかも自分の目の前という。

隣のおじさんはラグビー初心者ということで、『ヤバいよやばいよ』『スコットランド強すぎじゃないですか?』とやたらと絡んでくる。知らんがな!スコットランドは強いんだよ!(このおじさんは出川哲朗ではないです)

序盤とはいえ、あっという間にトライを取られたのは結構ショックを受けている人が多い印象でしたね。

日本が3連続トライで勝負あり?

ところが今のジャパンはひるまない。

むしろ、ロシア戦もアイルランド戦も先制されてから本気を出したように、今回もスイッチが入る。

抜けたした福岡選手からのパスを受けた松島選手がトライ!

『7-7』

さらに堀江、ムーア、トゥポウ、稲垣という3連続のオフロードパスをつないだトライ!

『14-7』

一瞬の隙をついて抜けたした福岡選手のトライ!

『21-7』

もちろん全てのコンバージョンキックが成功!

前半だけで3トライを奪うという理想的展開。周りはトライを取る度に大騒ぎのハイタッチの連続であり、隣のおじさんは発狂しているじゃないか?というレベルで歓喜狂乱していましたね。

私もハイタッチの連続でなかなか写真や動画を取ることができませんでした。

スコットランドの猛追

ハーフタイムになると既に勝利を確信したのか日本人サポーターが続々とトイレや食べ物・飲み物を買いに席をあけていきました。正直私も『勝った』と思っていましたね。

しかしスコットランドサポーターも諦めておらず、巨大な国旗をなびかせて走り回っているサポーターやバグパイプを鳴らしまくってテンションを上げているサポーターが回ってきました。

後半開始直後、福岡選手がスコットランド選手からボールを奪うと一気に加速、相手を置き去りにする独走トライを決めて会場は最高潮の盛り上がり。

『28-7』

4トライ目を取ったので、スコットランドが勝つにはここから4トライ+得点を取らなければいけなくなり、試合はほぼ決したと誰もが思いました・・・

しかしスコットランドが立て続けに2トライを返すという超展開。

『28-14』

『28-21』

今まであれだけ強固に守れていたジャパンのディフェンスが呆気にとられるくらい後手に回る展開は、見ていて非常に心配になりましたね。

それ以上に心配していたのが隣のおじさん。。。

『どうなっちゃうんですか?』

『え?これあともう1トライ取られたら負けですか?』

などと何回も聞いてくる。どうやらプール戦の状況やポイント条件などを全然知らないようだ・・・(なんでそんな人が15万円もするプレミアムシート買ったんだ?)

一応こちらも状況を振り返るために

  • 試合前の時点で勝ち点は日本が14、スコットランドが10
  • 4トライを決めるか、7点差以内の負けだとBP1がもらえる
  • 日本は4トライを決めてBP1が確定している(現在14→15)
  • ここからスコットランドが勝ち残るには勝ち点5が必須
  • スコットランドは1トライ以上を含んで日本に8点以上の差をつけて勝つことが必要
  • つまりスコットランドは15点以上を取らないといけない
  • 逆に言えば日本は2トライまでは取られても勝ち抜けられる

ってことを詳しく説明しましたが、おじさんはわかったのかわかってないのか、半狂乱状態で大騒ぎしていました。まぁこれだけ狂って応援してくれる人がいるのも現地の醍醐味ですね。

 

自然と沸き起こるカウントダウン

『28-21』になってからまだ時間は20分以上残っていました。

正直、あっという間に2トライ取られたので同点になるのは時間の問題かと思いましたね。しかしジャパンは点を取られるとスイッチが入るようで、今回も不動のディフェンスを再現。アイルランドに何もさせなかった2戦目と同じように相手のタックルを防ぎ続けました。

スコットランドもスタミナが尽きてきたのか、前半のようなピッチを広く使った展開やキックなどの回数が明らかに減ってきて、FWによるパワー勝負に出てきました。しかしそれはアイルランド戦と同じ展開、ジャパンも体を張って守ります。

ジャパンのタックルが成功する度に会場は大歓声。

トライを取ったわけでもなく、ペナルティゴールを取ったわけでもなく、ラインアウトで自軍ボールになったわけでもない、タックルが1つ成功するだけでの大歓声は本当にこちらもテンションが上がります。

おじさんはそろそろスタミナぎれで力尽きていましたねw

そんな中、気づけば後半終了間近・・・現地にいると時間を忘れるとはこのことですね。試合内容に見入っていたので時計を見たら、78分という事実。

同時に入場者数も発表『67,666』、まぁ欧米の人から見たら6が揃って不吉な数字かも。正直、空席もチラホラあったので、やはり飛行機や新幹線が動かずに来れなかった人たちが一定数居たのは間違いないです。

そして残り1分・・・

自然とみんなが時計に注目し始めます。

『早く早く~』『あとちょっと!あとちょっと!』という誰もが思っていることを大声て口に出しています。

残り10秒・・・

10・・・9・・・8・・・7・・・6・・・

自然と沸き起こるカウントダウン

3・・・2・・・1・・・鐘が鳴ると大歓声(まだ試合終わってない

ジャパンがボールを蹴り出して、今度こそノーサイド。

8強決定の歴史的瞬間を目撃しました。

隣のおじさんは泣きながら喜んでいました。感受性強すぎですよこの人。意外に帰りは早くてすぐに帰っていきましたけど・・・むしろもう1つ隣のスコットランド人とウェールズ人に『Congratulation!』と力強い握手をされて別れたほうが印象的でした。

そして沸き起こる万歳三唱

そして最後は両チーム合わせてのお辞儀周り。周りは相当に興奮したサポーターの声が響き渡ってました。

 

試合終了後の会場で選手の自撮り

スコットランドの選手はかなりのショックで泣き出している選手もいました。それだけ本気だったのです。

伝統のティア1としてのプレッシャー、ホスト国相手の大アウェーの状況、ポイントで圧倒的不利であり『7点差以上の大勝』が必要、台風により試合開催が危ぶまれる状況、ジャパンよりもスコットランドのほうが圧倒的に難しい試合のはずでした。

4日前のロシア戦では主力を思い切ってほとんど休ませての控え中心で大勝、ジャパン戦に先発したメンバーは中15日以上という完全休養を経て完璧な準備で挑んでいたのですから。

逆にジャパンはホームアドバンテージがあったとはいえ、本気のスコットランドに勝った。8強に文句なしの勝利を掴み取れたのですから喜びも凄まじいです。

ちょうど目の前の場所であの有名なジャパンの集合写真を撮っていました。多分私は席が上のほうだったので写っていないでしょうが。。。

これが集合写真。うん、写ってなかったですね。

Embed from Getty Images

試合が終わって選手が挨拶とお辞儀まわりをやり終えた後も、なかなか観客は帰ろうとしなかったです。

その歓喜の雰囲気をまだまだ味わっていたいということでしょうかね。

終わり際に何人かの選手がスコットランドの選手と座り込んでなにかやっていました。自撮りでしょうか?

 

会場の外でも続くお祭り

選手たちはロッカールームに下がりました。しかし現地の熱気はなかなか冷めません。

6万5000人が会場にいたということは、6万5000人が一気に帰るということです。会場入りは3時間以上かけて分散して入ってきましたが、帰りはみんなが一気に帰る・・・というわけでご覧の有様。

ラグビー観戦でよいのか勝った方も負けた方もサポーターは気分良くお互いをリスペクトしあって大騒ぎする点ですよね。あちこちにいるスコットランドサポーターにCongratulation!』の言葉をかけてもらいました。

メインの道はとんでもない行列が予想できたので、大通り沿いから帰ることに。

その選択は正しかったようでこちらはそんなに混んでませんでしたね。

途中コンビニによると食べ物が全然入荷されていません。台風からまだ1日しか経っていないのですから仕方ないですよね。こんな状況で試合を開催できたほうが凄いことです。

さて、お約束の会場付近のコンビニは外国人サポーターのお祭り会場。今回の犠牲店はローソン。

ローソンの隣にはブリティッシュ・パブがあるもんだから、大騒ぎの舞台としては最高の場所。

この日を振り返って

さて台風もあってどうなるかと危惧しましたが、無事に観戦をすることができて帰宅できました。

プレミアムシートの価値は試合内容次第

振り返ってみて『15万3,000円』もしたプレミアムシートの価値はどうなのかと考えました。

正直、観戦席に15万円は高すぎじゃないかなぁ・・・と何度も思いましたね。

でも試合観戦終了後は、高い買い物をした感覚はなく、満足感・充実感でいっぱいでした。

結局、その観戦席の価値はその試合が満足いくかどうかで変わるってことですよね。当然ですが。

今回の『日本×スコットランド』は

  • プールAの順位を決める大一番
  • 日本にとってベスト8を決める大一番
  • すべてのプール予選の最終試合
  • 相手が因縁のスコットランド
  • 2015年はスコットランドに負けて大会を去ることになった
  • 負ければプール戦敗退の可能性が高かった
  • 最大のライバルに勝って突破することがベスト8の最高の証明

これらの条件が複雑に絡み合って、W杯開催前の予想よりもはるかに重要な試合になっていました。万一負けていたとしても現地観戦する価値は大いにあった試合になったでしょう。

少なくともプレミアムシート15万円を出したことは今でも後悔はないですし、ラグビーワールドカップの中でも観に行ってよかった試合No1なのは間違いないです。

『一生に一度だ』というキャッチコピーですが、日本代表がベスト8を初めて決めた瞬間は後にも先にも『この機会』だけなので、『代表の歴史で一度だけ』の瞬間に立ち会えたのがこの値段であれば安いものです。この後いくら出そうが何度W杯が開催されようが歴史が変わった瞬間はここだけなのですから。

次に歴史が変わる瞬間はベスト4以上、決勝進出、優勝しかないです。

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